2 社会教育の推進
第二は、社会教育の推進についてであります。
社会教育は、社会環境が満たされてきた今日の暮らしにおいて、心の豊かさや活力と生きがいを求め、生き生きと生活していくために大切な役割を担っております。本年度も、多くの方々が学習しやすい環境と多彩なプログラムを提供するなど、様々な施策を通じ幼児から高齢者まで広く参加できる事業を展開してまいります。
1点目は、施設・設備の活用についてであります。生涯学習課が真龍小学校体育館棟に併設して3年目となりますが、学校改築当初に計画しておりました特別教室の利活用については、音楽室をはじめ、図工室、作法室など、各サークルや団体の有効利用がより図られているところです。特に、実行委員会組織で運営している文化講座では、ジャズダンスなど通年で6つの講座を開講しており、学んだことを生かす活動の場として、さらに講座を充実させるなど、学習機会の提供に努めてまいります。
2点目は、情報提供の推進についてであります。生涯にわたっての学びを推進していく上で様々な情報を提供していくことは大変重要なことです。毎月発行している生涯学習カレンダーでは、官民を問わず、生涯学習として位置づけられる情報を提供しておりますが、加えてホームページ内容を充実させ、今後も情報の収集・発信に一層努めてまいります。
3点目は、家庭教育への支援についてであります。子どもは、乳幼児期から親子の愛情と家族のふれあいを通じて、社会的マナーなどの基本的な生活習慣を身につけていきます。しかしながら、今日、少子化や核家族化により、子育てに不安や負担感を抱く親の増加が指摘されています。そこで、多くの保護者が集まる機会を活用し、「家庭教育講座」を引き続き開催してまいります。また、人と人とのふれあいに欠かすことができない「あいさつ・声かけ運動」を引き続き奨励してまいります。
4点目は、少年の教育についてであります。子どもたちにとって、将来、どのような環境にも対応できる「生きる力」の育成は、多くの体験等によって培われていきます。本年度も、異なる学年の子どもたちが集団生活を送りながら学校へ通う「通学合宿」を継続実施するほか、小中学校児童生徒を対象に芸術鑑賞事業を実施いたします。また、村山市との子ども交流事業では、本年度は村山市の児童を本町に迎え、カヌーなどの体験活動を実施してまいります。
5点目は、成人教育についてであります。真龍小学校改築後、当該施設を社会教育の場と位置づけ、多くのサークル活動や事業を展開しております。学びは、生きることの楽しさを得るほか、学ぶことによりコミュニティに繋がるなど、生活の中で大切なものです。町民の方々に学ぶことの喜びを持っていただくためにも、参加しやすい講座の開催に努めてまいります。本年度は、PTA連合会と連携して行っている生涯学習講演会を、「町制施行110周年記念事業」として実施するほか、高齢者生きがい大学や各種講座の充実に努め、送迎や託児を必要に応じて実施してまいります。
6点目は、芸術・文化の振興についてであります。日常生活において、演劇や音楽などの芸術を通して味わう感動は、心の底まで深く伝わり元気を与えてくれます。本町では、様々なサークルからなる文化協会を中心に、多くの芸術愛好者が活動を続けており、本年度も、発表の場として町民文化祭を連携して開催するほか、生の演奏に触れていただく機会としてコンサートを開催するなど、文化活動への支援を図ってまいります。
7点目は、文化財の保護についてであります。本町が保有する歴史遺産は、大切に守り、次世代に伝えていくことが重要です。
先人が残した貴重な歴史遺産に対する理解を深める一歩として、郷土資料の整理保管に努めるとともに、新たな郷土資料の発掘に努め、郷土館・海事記念館・太田屯田開拓記念館、3館の活動を通じ、郷土資料の活用と情報の発信に努めてまいります。また、古文書教室・出前講座等を継続して実施し、文化財保護意識の高揚とさらなる普及に努めてまいります。
また、本年度からは念願でありました「史跡国泰寺跡」の整備に向けた計画策定のための検討委員会を設置し、協議を進めてまいります。
床潭沼の緋鮒生息調査につきましては、昨年も生息を確認することができませんでしたが、本年度も継続して調査を実施してまいります。
昨年のアッケシソウ育成栽培につきましては、天候不順の影響が大きく、残念な結果となりました。本年度は、昨年から始めた土壌分析調査を継続し、経年的な土壌データを蓄積するとともに、土壌改良等、今後とも保護育成に努めてまいります。
町指定無形文化財の「厚岸かぐら」については、指導者の高齢化や後継者不足という大きな課題を抱えておりますが、貴重な郷土芸能を保存・育成していくために、活動母体であります厚岸かぐら同好会や小学校等と協力し、「厚岸かぐら少年団」の活動や伝承校における普及啓発に取り組んでおります。
今後とも伝承校を中心とした普及に努め、貴重な郷土芸能としての伝承と後継者の育成を支援してまいります。
8点目は、情報館の事業についてであります。今年は国民読書年であり、子どもの読書活動を積極的に推進していくため、町内の読み聞かせボランティア団体や学校との連携・協力をさらに深め、保育所や学校での読み聞かせやブックトークなどの読書案内、学校図書館活性化会議を継続して実施してまいります。また、幼稚園への読み聞かせや家庭内における読書活動の推進について検討を進めてまいります。
さらには、「子ども読書推進計画」を管内市町村に先駆けて策定し、子どもたちの読書環境をなお一層整備してまいります。パソコン講習につきましては、町民の多様なニーズに対応した講習会を引き続き開催してまいります。加えて、乳幼児から高齢者までを対象とした幅広い図書館サービスとして、「ブックスタート」「土曜お話し会」「初心者向けパソコン講座」「お年寄りのための読み聞かせ」などを引き続き開催してまいります。図書館バスについては、学校や保育所などの施設をはじめ、遠隔地を巡回し、情報館の各種サービスを提供してまいります。
