厚岸町都市計画マスタープラン
平成13年度から町民の皆さんの協力により策定作業が進められてきた「厚岸町都市計画マスタープラン」が平成16年3月に策定されました。
本プランの策定にあたっては、多くの町民の理解と参加・協力が大切であると考え、アンケート調査や地区会議、また、ヒアリングの実施やまちづくり勉強会としてのシンポジウムの開催など、様々な形で意見やまちづくりに対する意向をうかがい計画に反映させるとともに、策定経過においても広報誌や町のホームページなどで公開しながら進めてきました。
その結果、本プランは都市計画の視点から町民のみなさんと共有できるまちづくりの将来ビジョンとなるものとなりました。ご協力をいただいた方々には心より御礼申し上げます。
本プランは、私たち厚岸町のまちづくりを考える大切な計画であり、町民と行政の協働によるまちづくりをより一層進めていく、新たな第一歩となるものと考えております。今後は、それぞれの役割と責任を果たしながら、知恵を出し合い、お互いに協力しあいながら、まちづくりを進めていくことが大切であり、この協働のまちづくりによって、新しい厚岸町を着実に築きあげていきたいと考えています。
【全体構想~8つの分野別方針】
「全体構想」は、まちづくりの目指すべき方向性を示す、理念・将来像を示す基本方 針と、土地利用や道路交通などに関する方針をまとめた分野別方針により構成されています。
1.水と河川の方針
・上流域の森林地域や酪農地域と、下流域の厚岸湖や厚岸湾をつなぐ、町内を流れる河川を「保全河川」と「育成河川」に設定しました。保全河川は主に森林等の自然地域を流れる河川を対象とし、河川周辺の自然と共に保全に務める河川に設定しています。また、育成河川は主に酪農地域を流れる河川を対象とし、河川沿いでの植樹等による育成を図る河川に設定しています。
2.土地利用の方針
・厚岸町全域を「保全と育成を図る地域(森や湿原等)」や、「調和と活用を図る地域(都市計画区域内)」にエリア区分し、それぞれの土地の特性に応じた保全や活用に関する方針を設定しました。
・「保全と育成を図る地域」は湿原や森林等の自然地域を「湿原保全エリア」「森林保全エリア」など、貴重な自然として保全を図るエリアに設定したほか、酪農や漁業等の産業地域については、周辺の自然も含め産業を育成するエリアに設定しています。
・「調和と活用を図る地域」は産業エリア・居住エリア・商業エリア・拠点エリアに区分し、居住環境の向上や産業育成等、市街地の適正な発展に資する土地利用のコントロールに向け、各用途の応じ方針を設定しています。
3.交通の方針
・町民の日常生活を支えるまちの骨格として、将来の道路網に関する方針を設定したほか、車を運転しない高齢者等が安心して暮らせる町を目指し、各地区の生活利便性を高める公共交通に関する方針を設定しました。
4.防災環境づくりの方針
・地震や津波などの自然災害に強い環境づくりや、火災等に強い安心の生活環境づくりに向け、火災対策や消防水利の確保、また消防体制づくり等に関する方針を設定したほか、万一の災害等に向けた、救援・援助の体制づくりや、避難場所等に関する方針を設定しました。
5.生活環境づくりの方針
・本格的な少子高齢化社会の到来と地区が分散するまちの現況に即した、高齢者の環境づくりや子供の環境づくり、また地区の環境づくりなど、主に地区の交流の場づくりに関する方針を設定したほか、住宅・住環境づくりに関する方針や、公園・緑地等の緑づくりに関する方針、また、景観づくりの方針など、潤いある生活環境づくりに関する方針を設定しました。
6.衛生処理施設の方針
・本町の豊かな自然との共生を目指し、ゴミや汚水等を資源として活用する、資源循環型のまちづくりに向けた方針を設定しました。方針では今後のゴミの回収についてや、汚水処理(し尿処理)に関する方針のほか、省エネルギー化対策に関する方針も盛り込み、自然・産業・生活がともに調和し、発展するまちづくりの方向性を定めました。
7.交流・ツーリズム振興の方針
・自然や産業を資源として活かし、多くの人材が活躍する厚岸らしい交流のまちづくりに向け、段階的な取り組みによる観光振興体制づくりや、交流拠点づくり、また、交流拠点を活用したグリーンツーリズムの展開等、交流促進に向けた方針を設定しました。
8.産業環境づくりの方針
・厚岸町の基幹産業である「酪農業」と「水産業」がともに発展するまちを目指し、各産業の振興に資する各種の基盤整備に関する方針や、支援等に関する方針を設定しました。
【計画の実現に向けて】
社会経済環境が大きく変化し、町民の生活習慣も多様化しています。したがって、今までのように行政が主導するまちづくりでは、様々な地域の課題に対応したきめ細かな施策や事業を行うことが難しくなっています。
これからは、町民と行政の情報交換を活発にして進む方向を一致させ、その中で行政が行うサービスと町民自らが行うサービスを分担しながらまちづくりを進める、協働の取組も一つの選択肢になります。
都市計画マスタープランの実現に向けては、その協働の取組を活発にすることを重要な課題として推進することにしました。
1.計画の進行管理
各種まちづくり事業の実現に向けた「意見」等による参加や、社会環境の変化に伴う新たなまちづくり要望の本プランへの反映
2.町民へのまちづくり情報の提供
各事業の実施や、実現に向けた具体的な検討段階での情報提供を意見聴取による町民参加
3.協働のしくみづくり
各地区でのまちづくり事業と行政との協働により実施する事での町民の「主 体的」な参加
※『厚岸町都市計画マスタープラン』に関する問い合わせは、建設課土木都市計画係へ
