「厚岸町に核廃棄物最終処分場はいらない宣言」をする決議(平成26年9月10日決議)

 厚岸町は、厚岸湾・厚岸湖の豊かな自然の恵みを受け、古くから漁業が盛んに営まれ、北部を中心とする丘陵地帯においては、広大な農地を使った酪農業が行われ、北海道でも有数の食料生産基地となっています。
 また、厚岸道立自然公園にも指定され、風光明媚な景勝と豊かな自然から生み出される産品は、厚岸町の豊かな自然から成り立っているものであり、その豊かさを今に伝えるべく苦労を重ねた先人への思いは、決して忘れてはならないもので、後世へと伝えていくべき貴重な財産です。
 国は、原子力を利用し発生する高レベル廃棄物の処分も含めた処理方策を検討中ですが、放射能が人の管理の及ぶところでないことは、東京電力福島第1原子力発電所の事故を見ても明らかで、厚岸町を含む根釧地域が国から最終処分場の候補地として示された場合、豊かな自然環境への影響懸念から、風評被害により全産業への影響は計り知れないものがあります。
 厚岸町議会は、いかなる名目を問わず、厚岸町に放射性廃棄物及び使用済み核燃料の持ち込みを認めません。研究施設等名目名称のいかんを問わず放射性廃棄物及び使用済み核燃料の最終処分場設置に関わる文献調査を始めとする一切の事前調査を行うことを認めません。
 また、「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」に基づき、北海道内に高レベル放射性廃棄物の最終処分場の設置は容認しません。
 よって、本議会は厚岸町で暮らしを営む全ての人々の現在と未来を守るため「厚岸町に核廃棄物最終処分場はいらない宣言」をします。
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