お供山チャシ跡群

お供山チャシ跡群

 お供山チャシ跡群は、湖南地区にあるお供山にアイヌの人達が造った4つのチャシ跡を包含する遺跡で、近世アイヌ期(17~18世紀頃)のものです。

 チャシとは、アイヌ語で、砦・城・柵囲いなどを意味し、崖を利用した面崖式、側面に突き出した丘の先端を利用した丘先式、小高い丘を利用した丘頂式の3つの型式に分けられ、海か湖を見渡せる見晴らしの良い所に造られています。

 北側に位置する『鹿落しのチャシ跡』は、面崖式でコの字状の深い壕が掘られています。東側にある『逆水松チャシ跡』と『奔渡町裏山チャシ跡』は、丘先式で壕が楕円形に掘られており、西側の『松葉町裏山チャシ跡』は、お供え餅のような外観で山側に弧状の壕をめぐらせてあります。

 これらのチャシ跡群は、同じ時代に関連をもって機能していたと考えられていて、道内でも非常に珍しいものです。
史跡厚岸町指定
指定年月日昭和35年10月1日
所在地厚岸町御供51ほか
主な交通機関車の場合は、厚岸駅より約2km、お供山展望台の入口より徒歩15分
ミニ情報『鹿落しのチャシ跡』は、お供山展望台のすぐ側にあります。
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厚岸町海事記念館TEL:0153-52-4040