アメリカオニアザミについて

アメリカオニアザミとは・・・

 アメリカオニアザミとは、ヨーロッパ原産で、二年生のキク科の植物です。
 8月中下旬に開花のピークを迎え、1個体当たり約3,000粒の種子を付けます。
 出芽した年は地面に平らに張り付き、越冬後に茎を伸ばして開花し、種を付けて枯死します。
 鋭いトゲと強い繁殖力を持ち、在来植物を駆逐したり、人や動物に怪我を負わせることがあります。
 環境省及び農林水産省が指定する生態系被害防止外来種に指定されており、町内においてもアメリカオニアザミの生育が確認されています。

生態系被害防止外来種とは

 外来種とは、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域 (国内含む)から入ってきた生物のことです。
    その中でも特に侵略性が高く、我が国の生態系、人の生命・身体、農林水産業に 被害を及ぼすおそれのある外来種「生態系被害防止外来種(生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種)」とし、取り扱いに注意を促しています。
 これらの外来種は、環境省と農林水産省によって、外来生物法に基づく規制の対 象となる特定外来生物・未判定外来生物に加えて、同法の規制対象以外の外来種も幅広く選定し、リスト化されています。
(厚岸町海事記念館前庭に生育していた開花後のアメリカオニアザミ 令和3年9月6日撮影)

アメリカオニアザミの駆除にご協力ください

 アメリカオニアザミは種子で増えますので、掘り返して根を含めて撤去することで個体数を減らすことができます。
 自宅の庭や自己所有の敷地等にアメリカオニアザミが生育していた場合は、駆除を行ってください。
 二年生の植物ですので、最低でも2年間は駆除が必要となります。
 野生の生態系を守るため、皆様のご協力をお願いします。

駆除の方法と注意点

(1) 花が咲く前の駆除が効果的です。
(2)鋭いトゲがあるため革手袋等をつけて、スコップ等を使用して周辺の土ごと掘り返してください。それが難しい場合は、根元から鎌などで刈り取ってください。
(3) 株や根が残っていると再生することがあるので、その場合は再度駆除が必要です。
(4)駆除したものは、土などをよく落としてから燃やせるごみとして排出してください。


※日本固有種のアザミを誤って駆除しないよう注意しましょう。
 下向きに花が咲くのは、日本固有種のアッケシアザミ・チシマアザミ・エゾノサワアザミです。小型で多数の花を咲かせるのは、日本固有種のエゾヤマアザミです。

参考:日本のアザミ(国立科学博物館植物研究部)
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