自然の番人宣言

自然を守り そして未来へ引き継ぐ 私たち一人ひとりが 自然の番人

自然の番人宣言

 釧路圏域は釧路湿原国立公園、阿寒国立公園、厚岸道立自然公園をはじめとする貴重且つ雄大な自然環境を背景に生活と生産が営まれ、 また、 圏域のみならず、全国民の財産として位置付けられ、多くの方が訪れる地でもあります。
 今の自然環境は、この地に住む人々が大切に守り育んできたものであり、次世代に伝えなければならない責務が私たちにあることから、 最大限の努力を行って参りました。
 しかしながら、近年、多くの方々の努力を踏みにじる廃棄物の不法投棄、ポイ捨てなどの行為が後を絶たず、明るい未来に影を落としています。
 ここに、圏域に住む私たちは自然の番人として立ち上がり、廃棄物の不法投棄やポイ捨てなどから自然環境を守り、引き継ぐことを目的に以下のとおり宣言するものです。
 
  1. 私たち自然の番人は、この自然環境が圏域のそして、全国民の財産であることを深く認識し、自らを律し、不法投棄、ポイ捨ては行いません。
  2. 私たち自然の番人は、不法投棄やポイ捨てを許さず、発見した場合は勇気を持って対処します。
  3. 私たち自然の番人は、美しい自然環境を未来に引き継ぐための環境教育の充実に取り組みます。
  4. 私たち自然の番人は、圏域の方々が自然の番人となるべく広くこの思想を普及します。
平成18年4月1日

 ごみの不法投棄やポイ捨てを皆さんも見かけたことがあると思います。
自然環境を守るため、統一した行動に取り組むことにより、不法投棄やポイ捨て防止の抑止
効果を上げる目的で、平成18年4月に自治体の垣根を越えた道内発の「自然の番人宣言」を行いました。
 各市町村は、この宣言に基づいて、次の行動を行います。

行動計画

「自然の番人宣言」に基づき、各市町村は責任を持って次の行動を行う。
 
  • 宣言の趣旨並びに、監視協力について住民に周知する。
    なお、周知に際しては、検挙となった具体的事例や通報方法などを記載し、志を持つ住民が行動しやすい内容とする。
  • 取り扱い事例等、情報交換を行う。
  • 道警釧路方面本部との連携を強化し、方面本部内の警察署が統一の考えの基、全面協力願える環境を整える。
  • 強化月間を設定し、住民参加型の統一行動を取り圏域の意志を内外に伝える。
  • 釧根地域廃棄物不法処理対策戦略会議の活動と連携強化する。
  • 指名業者等に対して、趣旨の徹底と注意を促し、万が一、不法投棄等に関わった業者については、指名等において厳しい姿勢で臨む。
  • 環境教育の充実を図る。
  • あらゆる機会をとおし、この思想の普及、啓発を行う。
  • 管内の事業所、団体に呼びかけ協力を要請する。  

町民全員が『自然の番人』です

自然の番人ポスター

 宣言にもあるように、この自然は全ての人の財産です。古くからこの地で暮らしてきた人々が、大切に守り育んできたものであり、私たちには、この自然環境を次世代に伝えていかなければならない義務があります。
 町内町外問わず、ごみの不法投棄やポイ捨てを行わない。また、そのような行為を見つけた場合は、勇気を持って対処する。一人ひとりが同じ意識、同じ行動をとることができるのならば、必然的に豊かな自然が、次の世代へと引き継がれていくのではないでしょうか。一次産業が主体の町だからこそ、この自然環境を失うわけにはいきません。

マナーを守りましょう

 行楽地への旅行などで他の市町村へ出かけるとき、移動時間が長くなると、飲食する機会も増え、必然的にごみが出てしまいます。移動の途中に出たごみは、家庭へ持ち帰り処分をしましょう。やむを得ず旅先で処分する場合は、きちんと分別を行い、決められたごみ箱へ捨てるよう心がけてください。私たちが普段家庭で行っていることであり、決して難しいことではないはずです。
 不法投棄やポイ捨ての実態は確認されていますが、現在のところ、検挙された事例はありません。
 

釧根地域廃棄物不法処理対策戦略会議との連携

釧根地域廃棄物不法処理対策戦略会議とは

 釧根地域の廃棄物の処理、各種リサイクル等の指導に係る関係機関が連携し、廃棄物の不適正処理及び不法投棄等(あわせて「不法処理」という)の防止と、不法処理に対する迅速かつ的確な対応を行うための会議です。
 厚岸町においても、戦略会議の事業に連携を図っていきます。

戦略会議の事業内容

  1. 監視事業の実施
    環境月間(6月)及び適正処理推進月間(10月)において、ヘリコプター監視や立入検査等を管内一斉に実施し、積極的な報道提供を行う。
     
  2. 普及啓発活動の実施
    廃棄物の適正処理に向けた普及啓発資材の配布、広報活動を行う。
     
  3. 「自然の番人宣言」の取組
    ・「自然の番人宣言」の趣旨を踏まえ、当該事業計画と十分な連携を図る
    ・釧路総合振興局・根室振興局管内の相互の取り組みについて連携を図る。
     
  4. 戦略会議の開催
    関係行政機関相互の連携を図るために戦略会議を開催するとともに、必要に応じ、地域における個別課題に応じた対応策等の検討のため、ワーキングを開催する。

環境教育について

 厚岸町では、環境保全のための取り組みに重要な役割を担う人や次世代を担う年齢層に対して重点的に環境教育を実施しており、「学校版環境マネジメントシステム」を全小中学校において実施しています。
 各学校では、取り組む内容や目標を自分たちで考え、環境問題に取り組んでいます。

不法投棄のごみを見つけたら

 町では、自然の番人宣言の趣旨に賛同していただける事業所を募集しています。
 現在、町内の27事業所が宣言しています。
賛同事業所が取り組むことは、次のとおりです。
  • 事業所として不法投棄やポイ捨ての撲滅を宣言する
  • 不法投棄を目撃した場合は通報すること
  • 職員や家族に対して意識の徹底をし、運動の輪を広げていくこと

厚岸町クリーン作戦

 平成22年度においては、釧路管内の賛同事業所・団体が、統一行動日である10月3日に清掃活動を行いました。また、毎年5月に開催している「厚岸町クリーン作戦」にも参加していただいています。
 賛同事業所の申請は簡単ですので、お気軽にお問い合わせください。
このページの情報に関するお問い合わせ先
環境林務課 廃棄物対策係TEL:0153-52-3131(代表)FAX:0153-52-3138(代表)